本物の美味しさを知りたい方へ
Toscana e Toscanaが「今、届けたい」と思う一本。
生産者の想い、土地の個性、味わいの輪郭。
そのすべてを確かめながら選んだオイルです。
下へスクロールし、特徴や使い方を知り、この一本ならではの魅力に,触れてみてください。
Leccio del Corno
Extra Virgin Olive Oil
生産者|SOLAIA
タイプ|単一品種
味わい|ミディアム
品種|レッチョ・デル・コルノ
トスカーナ 州 モンテスペルトリ
250ml|遮光ボトル
収穫・搾油|2025年秋
賞味期限|2027.6.30
輸送|イタリア→成田空港 空輸
保管倉庫|温度管理(15°C)専門倉庫
このオイルについて|軽やかさと芯の強さ、Leccio del Corno
Leccio del Cornoは、鮮明な青さと、すっきりとした輪郭が印象的な単一品種オイルです。
香りは穏やか。若草や青いアーモンドを思わせるグリーンなニュアンスが立ち上がり、口に含むと、心地よい苦味と辛味がバランスよく広がります。
余韻は軽やかでクリーン。喉ごしには、かすかな青リンゴのニュアンスが静かに残ります。
力強さを前面に押し出すのではなく、すっきりとして品がいい。それでいて、味わったあとにはちゃんと存在感が残る。
軽やかさと芯の強さ。
その両方を持っているところが、Leccio del Cornoのおもしろさです。
なぜ、この一本を選んだのか|寒波を生き抜いた、生命力の品種
Leccio del Cornoには、ちょっと特別な物語があります。
Solaiaで新しいオイルをテイスティングしていたとき、ふと目に入ったのが、壁に掛けられた一枚の古い卒業証書でした。
そこには「GUIDO」の名前と、1936年の日付。
現在のGuidoのおじいさんが、オリーブ栽培の研修を修了し、栽培技能の資格を得た証でした。
物語は、さらにその少し前まで遡ります。
1929年2月、記録的な寒波がこの土地を襲い、多くのオリーブの樹が壊滅的な被害を受けました。
ところが、枯れたオリーブ園の中で、生き残った2本の樹が見つかります。
名もない土地の樹。でも、その生命力に希望を見た人々は、接ぎ木や挿し木によって少しずつ増やしていきました。
寒さに強い。実りが安定し ている。そして、オイルにすると香味にも奥行きがある。
やがて1950年代、選抜と研究の流れの中で、CNRが、農園に由来する名前を付け、Leccio del Cornoとして認めていきます。
Solaiaの家族は、この品種を守り、育て続けてきました。
現在では約2,000本。
秋になるとたっぷりと実をつけ、その実だけを搾って単一品種のオイルにします。
この背景を知ってから味わうと、Leccio del Cornoの軽やかさの奥にある、どこか揺るがない強さが少し違って感じられます。
寒波を生き抜いた品種を、いまも家族が育て続けている。
その物語と味わいの両方に惹かれて、この一本を選びました。
食卓でどう使う?|出汁を邪魔しない、引き算の美味しさ
Leccio del Cornoは、香りが穏やかで、口当た りはクリア。
オイルの個性を強く押し出すというより、出汁の旨味や素材の繊細さを邪魔せず、料理をすっと持ち上げてくれるタイプです。
だから、和食にもとても自然に馴染みます。
冷奴・湯豆腐
醤油をほんの数滴。最後にLeccio del Cornoをひと回し。大豆の甘みがぐっと際立ちます。
おひたし
ほうれん草、小松菜、菜の花など。出汁と塩をベースに、仕上げに少量加えると、青みのある香りと余韻が生まれます。
白身魚の刺身
塩とオイルだけで。素材の旨味をストレートに楽しめます。
焼き魚
鯛、鯖、鮭など。焼き上がりに数滴加えるだけで、香りと余韻が一段加わります。
炊きたての白米・塩むすび
塩とLeccio del Corno。シンプルですが、米の甘みが驚くほど立体的に感じられます。
味噌汁
野菜や豆腐の味噌汁の仕上げにほんの少し。香りとコクが加わります。
もちろん洋食なら、肉や魚のグリル、サラダ、リボリータ、茹でた白いんげん豆などにも。
和食の延長線上でも使えるオリーブオイル。
毎日の食卓に無理なく取り入れやすいところも、この品種の魅力です。
栗木からひとこと|軽やかなのに、なぜか記憶に残る
Leccio del Cornoを味わっていて、僕がおもしろいと思うのは、
とても軽やかなのに、存在感があること。
です。
ものすごく香りが強いわけではない。苦味や辛味で圧倒するタイプでもない。
すっきりしていて、品がいい。
だから最初は、
「使いやすいオイルだな」
という印象を持つかもしれません。
でも、食べ終わったあとに、なぜかもう一度味わいたくなる。
この不思議な存在感は、どこから来るんだろう。
そんなことを考えながら、1929年の寒波を生き抜いた2本の樹の話を思い出すと、ちょっと面白くなります。
もちろん、味と歴史を無理に結びつけるつもりはありません(笑)。
でも、
軽やかなのに芯がある。穏やかなのに、ちゃんと記憶に残る。
そんなLeccio del Cornoの性格を味わっていると、僕には「生命力」という言葉が、なんとなくしっくりきます。
毎日の料理に使いやすい一本として。そして、トスカーナに残る一つの品種の物語として。
ぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです。

