グイドの祖父GUIDOと
レッチョ・デル・コルノの物語
Solaia 農園の若きオーナー・グイドと新オイルをテイスティングしている時、ふと、壁にかかっている古びた卒業証書が目に入った。
目を凝らして字を追っていくと、名前が”GUIDO”と書かれているのが読み取れた。日付は1936年だ。
グイドがこれは俺の宝物なんだよと語ってくれた物語がすごかった。
「時は1929年2月、20世紀で最大と言われる寒波がイタリアを直撃した。
小作人農家に生まれた祖父が農夫として働いていた、地主の農園も積雪40cm、零下10度が2月11日から14日まで続き、低温に弱いオリーブはことごとく枯れてしまった。
ところが、春になり枯れて葉を落としてしまった樹々が連なるオリーブ園に元気で銀緑の葉を春風にそよがせ生き延びた2本のオリーブが発見された。
大寒波を生き抜いたサンカッシャーノ地域の土着品種オリーブに当時は名前も無かった。
その2本から接ぎ木や挿し木で増やされ、寒さに強く、収穫量も多く、フルーティーな香りと味の美味しいオリーブオイルが取れる品種として知られフィレンツェ丘陵で栽培されるようになった。
ちょうどその頃、イタリアで小作制度が廃止され、グイドの祖父のGUIDOは一念発起して国立オリーブ栽培組合で研修を始め、フィレンツェ県のオリーブ栽培技能資格(ディプロマ)を1936年に取得し、その後このサンカッシャーノの土着品種の純血種の交配研究などに係わることになった。
そして、1952年、祖父GUIDOが働いていた CORNO 農園で育てられた純血種が、農園の名前を冠した ” LECCIO DEL CORNO ” と命名され正式にオリーブ品種に認定された。
以來、グイドの一家は Leccio del Corno を一家のオリーブ園で代々栽培し、今では2000本に増えた樹々に、秋になるとプックリ膨れる実を摘み取り、単一品種オリーブオイルを造るのが家伝となった。
SOLAIAの " LECCIO DEL CORNO " はトスカーナ エ トスカーナがエクスクルージブで輸入・販売する生命力の証のオリーブオイルでとても美味しい。
オイルと思えないすっきり感に旨味が加わり、品が良く、なおかつ、圧倒的な存在感を感じるのが SOLAIAのレッチョ・デル・コルノ。
Leccio del Corno
レッチョ・デル・コルノ
🌿 トスカーナ州サンカッシャーノ原産。
🌿 上方に成長し、枝ぶりが密。他家受粉で花粉媒介はPendolino,Frantoio
🌿 中型(1.5〜2g)の実は卵形。ポリフェノール含有量が多い
🌿 寒冷に強い。搾油率は平均19%
🌿 10月〜11月に収穫。
🌿 高密度、超高密度栽培にも適している。