My young Lion's excellent Olive Oil by MONTIGIANI
気は優しくて力持ちのアルベルトが創る、アレグロなオイル
新型コロナ禍でイタリアが完全ロックダウンに入ったのは3月中旬、アルベルトに電話を入れた。
「プロント。(イタリア語で「もしもし」)Come stai ? (元気にしてるかい?)」、電話の彼の声は不安の気持ちがいっぱいだったことを覚えている。
お互いの無事を確かめ、どう過ごしているかと問うと、「オリーブ畑で剪定に汗を流してるんだ!」「かわいいオリーブ達を放ってはおけないでしょ~、いくら手をかけてあげても足りない気がする」と、いつものポジティブトークが返ってきた。
ロックダウンでシンと静まりかえるオリーブ園、風の音しか聞こえてこない。孤独で消えそうな気持ちに負けず、一粒一粒の実が健康に育って欲しいと願いを込めて一人黙々と剪定しているアルベルトの姿を思い浮かべ、ロックダウンは何かの始まりの時でもあるんだと確信。
アルベルトと出会ったのは2018年秋に開催されたレジェーロ・オリーブオイル祭り会場の彼のスタンド。
そのシーズンにデビュー、リリースした「BIO(イタリア有機栽培)」「Delicato(デリカート)」「Deciso (デチーゾ)」の3アイテムをテイスティング、素晴らしい出来に感激して、日本輸入を即決しました。
久しぶりに、トスカーナ・オリーブオイルの特徴を備えつつ「優しい」オイルに出逢いました。
当時、若干31歳のアルベルトはオリーブオイルの名門サンタテアで搾油部門に従事、3年間修行、搾油技術を習得して独立したガッツのある若者。
彼が目指すオイルは高品質で誰もに愛されるデイリーユースのオイル。
これを造るのが、簡単そうで難しい!!
栽培から搾油まですべての工程に細心の注意と愛情を注いでいるからこそ出来上がった、トスカーナの景色を語れる数少ないオリーブオイルです。