Solaia
生産者

My discovered Leccio del Corno Olive Oil by Solaia
グイドはトスカーナ、サンカッシャーノの土着品種レッチョ・デル・コルノと深い関わりを持つ一家に生まれました。
身長190cm、地元のサッカーチームで毎週駆け回るスポーツマンのグイドから電話があり、雨が続いていた中、青空が出た日を狙って、彼のオリーブ畑で収穫しているので見に来ない?と誘われ、数日後、私はキャンティ地域のサンカッシャーノの丘の上まで車を走らせました。
その日は晴れていたものの、前日までの雨で地面は緩み、泥んこ状態でした。グイドは鼻の横にこすりついている泥を気にすることなく、レッチョ・デル・コルノと呼ばれるオリーブの木々からツヤツヤと輝く実を手際よく収穫していました。
日が暮れる前にはすべてのオリーブを摘み取って、トラクターで牽引した台車いっぱいにして搾油所に持ち込まなければと、グイドはガッツポーズしながら、摘み取ったオリーブで満タンの大きなバケツのような容器を軽々と肩に担ぎ、笑顔を見せていました。
後日、オイルが出来上がった知らせがあり、私はテイスティングのために再訪しました。
あの摘み取り日に収穫したツヤツヤと輝いていたオリーブが素晴らしく美味しいオリーブオイルに変身していたことに感動しました。
トスカーナ エ トスカーナのモニタリングメンバーである北海道のフーディー、Y氏がこのオリーブオイルをテイスティングしたレポートをご紹介します。
香りはやや強めのフレッシュフルーティーでありながら、ハーバルなニュアンスも感じられます。伸びやかな夏草の香りや乾燥タイム、胡椒などのスパイシーな感覚もあり、落ち着いた深い香りが漂います。
味わいは、やわらかな口当たりから始まり、旨味が広がり、軽い苦みの後に湧き上がるような辛みが広がってくる深い味わいですが、しつこくありません。全体的には重厚感と落ち着きがあり、エレガントな印象です。
また、旨みも十分にあり、味わいのしっかりした素材と合わせることをおすすめします。ローストした肉にもよく合うと思いますが、パルミジャーノなどの食材にも合わせてみたいと感じました。

トスカーナの美味しいオリーブオイル|土地のルーツ単一品種レッチョ・デル・コルノに魅入られたグイド
土着品種を代々守る一家

グイドはトスカーナ、サンカッシャーノの土着品種レッチョ・デル・コルノと深い関わりを持つ一家に生まれた。
身長190cm、地元のサッカーチームで毎週駆け回るスポーツマンのグイドから電話がありました。
雨が続いていた中、青空が出た日を狙って、彼のオリーブ畑で収穫を手伝って欲しいとの誘いでした。
数日後に私はキャンティ地域のサンカッシャーノの丘の上まで車を走らせました。
その日は晴れていたものの、前日までの雨で地面は緩み、泥んこ状態でした。
グイドは鼻の横にこすりついた泥を気にすることなく、レッチョ・デル・コルノと呼ばれるオリーブの木々から丸々とした実を手際よく収穫していました。
日が暮れる前にすべてのオリーブを摘み取り終わり、トラクターで牽引した台車いっぱいの実を搾油所に持ち込まなければなりません。
グイドはガッツポーズしながら、摘み取ったオリーブで満タンの大きなバケツのような容器を軽々と肩に担ぎ、満足そうな笑顔を見せていました。
前年はマウリーノ種が最高の出来でしたが、今シーズンは裏作のためほとんど収穫できず、グイドは涙していました。
その代わり、畑の端っこでツヤツヤの実をたくさん付けて期待できそうなレッチョ・デル・コルノ種を収穫をしました。
後日、オイルが出来上がった知らせがあり、私はテイスティングのために再訪しました。
その時、あの摘み取り日に収穫した
その代わり、畑の端っこでツヤツヤの実をたくさん付けて期待できそうなツヤツアオリーブが美味しいオリーブオイルに変身していたことに驚きました。
トスカーナ エ トスカーナのモニタリングメンバーである北海道のフーディー、Y氏がこのオリーブオイルをテイスティングしたレポートをご紹介します。
香りはやや強めのフレッシュフルーティーでありながら、ハーバルなニュアンスも感じられる。
伸びやかな夏草の香りや乾燥タイム、胡椒などのスパイシーな感覚もあり、落ち着いた深い香りが漂う。
味わいは、やわらかな口当たりから始まり、旨味が広がり、軽い苦みの後に湧き上がるような辛みが広がってくる深い味わいだが、しつこくない。
全体的には重厚感と落ち着きがあり、エレガントな印象。
また、旨みも十分にあり、味わいのしっかりした素材と合わせることをおすすめする。
ローストした肉にもよく合うと思うが、パルミジャーノなどの食材にも合わせてみたいと感じた。
グイドの祖父GUIDOとレッチョ・デル・コルノの物語

Solaia 農園の若きオーナー・グイドと新オイルをテイスティングしている時、ふと、壁にかかっている古びた卒業証書が目に入った。
目を凝らして字を追っていくと、名前が”GUIDO”と書かれているのが読み取れた。
日付は1936年だ。 グイドがこれは俺の宝物なんだと語ってくれた物語がすごかった。
時は1929年2月、20世紀で最大と言われる寒波がイタリアを直撃した。
小作人農家に生まれた祖父が農夫として働いていた農園も積雪40cm、零下10度が2月11日から14日まで続き、低温に弱いオリーブはことごとく枯れてしまった。
ところが、春になり枯れて葉を落としてしまった樹々が連なるオリーブ園に大寒波を生き延び元気で銀緑の葉を春風にそよがせる2本のオリーブを発見した。
この2本のサンカッシャーノ地域の土着品種オリーブに当時は品種名さえ無かった。
その2本から接ぎ木や挿し木で増やされ、寒さに強く、収穫量も多く、フルーティーな香りと味の美味しいオリーブオイルが取れる品種だと評判になりフィレンツェ丘陵の各地で栽培されるようになった。
ちょうどその頃、イタリアで小作制度が廃止され、グイドの祖父のGUIDOは一念発起して国立オリーブ栽培組合で研修をして、フィレンツェ県のオリーブ栽培技能資格(ディプロマ)を1936年に取得、その後このサンカッシャーノの土着品種の純血種の交配研究などに係わることになった。
そして、1952年、祖父GUIDOが働いていた CORNO 農園で生き延び育てられた純血種が、農園の名前を冠した ” LECCIO DEL CORNO ” と命名され正式にオリーブ品種に認定された。
以來、グイドの一家は Leccio del Corno を一家のオリーブ園で代々栽培するようになり、今では2000本に増えた樹々の枝に秋になるとプックリ膨れる実から、単一品種オリーブオイルを造るのが家伝となった。
SOLAIAの " LECCIO DEL CORNO " はトスカーナ エ トスカーナがエクスクルージブで輸入・販売。
生命力の証のオリーブオイルはオイルと思えないすっきり感に旨味が加わり、品が良く、なおかつ、圧倒的な存在感を感じる SOLAIAのレッチョ・デル・コルノは素晴らしく美味しい。



Leccio del Corno |レッチョ・デル・コルノ
🌿 トスカーナ州サンカッシャーノ原産。
🌿 上方に成長し、枝ぶりが密。他家受粉で花粉媒介はPendolino,Frantoio
🌿 中型(1.5〜2g)の実は卵形。ポリフェノール含有量が多い
🌿 寒冷に強い。搾油率は平均19%
🌿 10月〜11月に収穫。
🌿 高密度、超高密度栽培にも適している。
超音速のペンドリーノ

数年前、ソライアのグイドに、前シーズン彼が造ったマウリーノ単一品種オイルが素晴らしかったので、今シーズンのが出来上がったら直ぐにテイスティングして、その結果が良ければ、輸入するからね、と春先に話をした。
そして、夏が終わった頃、グイドから、今シーズンはマウリーノは不作とハエの害で造れないよ、と連絡が入り、あんなに美味しいオイルが今シーズンはダメなのかとショックを隠せないでいると、その代わり、ペンドリーノの実の状態が凄く良いので、それを造るから出来上がったら一緒にテイスティングしようと、慰め半分の提案があった。
ペンドリーノ単一品種オイルを生産する造り手は少なく、品質が良く美味しいものには出会った事がなかったので期待せずに、本命のレッチョ・デル・コルノがあれば今シーズンは良しとする腹づもりにした。 11月に入り新オイルのテイスティングをするため彼の農園を訪れると、すっごく嬉しそうなグイドが出迎えてくれたので、マウリーノが造れなかったのでやけっぱちの笑顔だろうと冗談で問いかけると、まあまあ、いいからテイスティングしようと、すすめられた。
木肌がいい感じに時代を感じさせる彼のテーブルに向かい合って座り、まず、レッチョ・デル・コルノから試飲開始、オイルと思えないサラッとした感ながら旨味がとてもあるのに驚いた。品が良く、なおかつしっかりした存在感がある。想定外の素晴らしい出来栄えで大満足した。
そして、次にテイスティングした、マウリーノのピンチヒッターで造った ペンドリーノ が「凄すぎた」。
口に入ると、始めはおとなしい感じのフルーティな風味の中にセージ等のハーブ香が立ち上がり、カシューナッツのような香りが追いかけてきた。
テクスチャーはなめらかで舌に絡みつき、その後から、角がなく旨味にも繋がっているしっかりとした苦み、そして辛みが超音速で追いかけてきた。
グイドがニヤニヤしながら、ポリフェノール含有量すごいぞ、と教えてくれる。これが最高のハーモニーが楽しめる別次元のペンドリーノとの初めての出逢いだった。
この超音速ペンドリーノをトスカーナ エ トスカーナのオリーブオイル・ファンの方にお届けします!
グイドが大切に創る少量生産のペンドリーノをぜひ、チャンレンジ&エンジョイ !

Pendolino - ペンドリーノ
🌿 古くからオリーブオイルの名産地として知られているトスカーナ。トスカーナ・オリーブオイルの基本とも言えるトスカーナ原産代表品種、フラントイオ、モライオーロ、レッチーノ。 そして、これら代表品種の花粉媒介種で最も利用されているのが、同じトスカーナ原産のペンドリーノ種。
🌿 ペンドリーノは付ける花の数が多く、オリーブ畑1ヘクタールに2~3本植えておけば十分といわれる。
🌿 伝統的に、トスカーナ では同じ畑の品種を一緒に摘み取り混ぜた実を搾るブレンド方式が主流だった。近年になり、品種別栽培、搾油法が編み出され、単一品種オリーブオイルが注目され、ペンドリーノの単一品種オイルも生産されるようになった。
🌿 枝垂れ柳のような木の姿は美しく、観賞用としても栽培される。
